第2章 幸か不幸か
しゅんっと落ち込むアマイモンにメフィストは深いため息をついた
『だからお前が俺を飼え』
「それがお願いする側の態度ですか☆」
『飼わなきゃお前に不幸を招くぞ』
「不幸を、ですか? 私にはそんな脅しは通用しませんよ?☆」
『不幸よ、来い来い』
赤い猫は片手を上げてちょいちょいと招くように動かす
(…なっ何ですかその動きっ!!? 可愛すぎますっ!!!!)
表では平然を保ちながら、裏では悶えるメフィスト
「あっベヒモス」
「ガウガウ!」
アマイモンが割った窓から入ってきたアマイモンのペットの悪魔、ベヒモス
=つるっ=
「…はい?」
ベヒモスが何もないところで滑り、ゴロゴロと転がって棚に…
=ガンッ= =バッターンッ= =バキッ= =バサバサバサ=
大・惨・事☆
「ぁ…ぁああ…!」
「兄上の仕事のショルイというものが…」