第2章 幸か不幸か
『お前はこの緑色の奴の兄なのか?』
第三者の声が聞こえた
「!? 誰ですか!!?」
『お前の隣に居るだろ』
その声の言う通りにメフィストは隣を見れば、金色の瞳でメフィストを見上げる赤い猫
「……え? ちょっと待って下さい…」
『………待ってやったぞ』
「早いッ!! そして喋らないで下さいッ!!;」
「何故動揺しているのですか兄上?」
「お前も黙っていろアマイモンッ!!(怒)」
ーー数分後…
「…ほぅ、ならば貴方は猫と悪魔のハーフだと…?」
『そうだ。 どちらかといえば猫の血の方が濃いがな』
(だから悪魔とは違う感じがしたのですか…)
顎に手を当てて考え込むメフィスト
すると
暇そうにポテチをつまんでいたアマイモンが赤い猫に近づく
「お前は僕のペットです。 僕の許可なしに僕以外と話す事は許しませんよ」
と言ってアマイモンは赤い猫を抱き上げようとした
『菓子をつまんだ手で俺に触るな』
そう言って赤い猫はアマイモンの手から逃れるようにメフィストの膝の上に乗った
『俺の毛並みが汚れるだろうが、触れたければ手を洗え』
「…はい」
「立場が逆転しまっているではないか」