第6章 中途半端で悪いか
ふわぁっとアクビをして、ルナはポンッと赤い猫の姿になった
『こぼすなよ』
「はい」
「なっ…!!?」
ぴょんっとアマイモンの膝の上に飛び乗ったルナにメフィストは驚く
「なっ何故飼い主である私の元へ来ないのですか!!?」
『だってたまに嫌な感じが………いや、ってか座ってないし』
ルナの言葉でメフィストはハッとした
「すっ少し座り疲れて立っていただけですよ☆」
『じゃあなおさら乗らない方がいいじゃんか』
「…」
墓穴を掘ってしまったメフィストであった
「そっそういえば! クッキーをお作りになったようで?」
『ん? あぁ、見た目は微妙だが味はまぁまぁだっただろう?』
「そうなんですか?」
『何で疑問系…? …まさか、アマイモン…』
ギクッと肩を震わせるアマイモンをルナは見上げる
『メフィストと分けて食えと言っただろう…?』
「そっそれは…」
(ざまぁみなさい愚弟☆)
『…お前という奴は…』
ため息をついたルナはポンッと人の姿に戻った。 だが、アマイモンの膝上に跨って向き合っている体勢で…
「いっいいいっ!!! いけませんよっ!!?」