第6章 中途半端で悪いか
=サクサク=
静かな理事長室にアマイモンがクッキーを食べる音が響く
…そのクッキーは少し形がおかしくて、何処かで販売されているクッキーではないとメフィストはすぐに気付いた
「…アマイモン、そのクッキーはどうしたんだ?」
「これですか? ルナから頂きました」
「何!!? (飼い主の私は貰っていないというのに…!!?)」
ガタッと椅子から驚きのあまりに立ち上がってしまったメフィスト
「兄上と一緒に分けて食えと言われました」
「それを先に言わないかっ!! 私にも寄越せアマイモン!!!!」
「美味しいので嫌です」
キッパリと断るアマイモンにメフィストは少し怒りを感じた
『おい…、騒がしいぞお前等…』
そこへ眠たそうに目を擦りながらやってきたルナ
「(寝起きのルナ!!? しっかりと目に焼き付けときましょう!!!!) ルナ! もうお昼ですよ!!?」
『黙れ、夜遅くまでゲームに付き合わせたのは誰だ』
うっと言葉を詰まらせるメフィスト。 ルナの言う通り、昨夜は夜遅くまでゲームに付き合わされていたのだ
『まだ眠いくらいだ…』