第5章 男が手料理で悪いか
「喜んで下さいルナ!!」
『…は?』
先ほどから何か小さい物(携帯)で独り言を呟いていたメフィストがガバッと理事長席から立ち上がった
ちなみにルナはアマイモンと一緒にお菓子を食べながらオセロをやっていた
『…さっきから独り言をブツブツ呟いて、イカれたか』
「酷いです!! それに独り言ではなく、電話という話し合いです」
『デンワ…? 誰かと話し合い? オイこらアマイモン、そこはひっくり返す所じゃねぇだろうが』
「スミマセン」
アマイモンとオセロに夢中なルナ。 相変わらずの口の悪さであるが、尻尾を見れば機嫌が良いのが分かる
「貴方が欲しい言ってたキッチンが見つかりましたよ? ついでに料理の先生もね☆」
『料理の先生…?』
ーー…。
「あぁ、来ましたか。 初めまして」
メフィストに連れられてきた場所には、眼鏡をかけた男が立っていた
『…誰だコイツ…』
「早速人見知りですか☆」
ささっとメフィストの背後に隠れたルナ。 それにメフィストは何やら嬉しそう
「大丈夫ですよ? 彼は奥村先生です」
『奥村、センセイ…?』