第4章 性別は重要なのか
猫のようにアマイモンの襟首を持って戻ってきたメフィスト。 …何やらいい香りが…
『メフィスト、アマイモン。 お帰り』
「はい? …ただいまです…」
「ルナ、タダイマです」
ソファに腰を下ろし、人の姿で本を読んでいるお風呂上がり姿のルナが居た
「おや…、あんなに嫌がっていたのに随分とアッサリお風呂に入りましたね?☆(くっ!! もっと抵抗するルナを見て居たかったのにッ…!!!!)」
『…ちょっと、な…』
横目でメフィストをちらりっと見て、ルナは読んでいる本に視線を戻す
「ルナ、ルナからとてもいい香りがします…」
側に駆け寄ってきたアマイモンがすんすんっとルナの匂いを嗅ぐ
「お前は犬かアマイモン?」
「違います」
「…まぁいい…、しかしよく一人で入れましたね?☆」
『これを見ながら入ったぞ』
「…は!!?」
ルナが持っていた物、というか読んでいた物
『"ギャルゲー攻略本"、とはなんだ?』
「知らずに読んでたのですか!!? それにそれは私が無くしていたと思ってた…!!」
『棚の間に落ちてたが…』