第1章 まさかの出会い
なんかわたし、変かな……?
仕事帰りのわたしはスーツを着ており、いかにもOL!という格好だ。……まあ、こんな昼間にくたびれてる私がいるのは不思議なんだろう。
てか、なんで夜だったのに昼になってるの!
という遅すぎるツッコミをしてわたしはフラフラ歩き続ける。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はぁ。」
近くにお店をみつけ、カラカラだった喉に水分を与えるべく飲み物を購入した。電子決済が使えず久しぶりに小銭をつかった。
「今どき現金のみのスーパーなんてめずらしい」
わたしはその場に座り水をゴクゴクと飲む。
「ぷはぁ、おいしっ」
飲み会一発目のビールかよと言わんばかりである。
それにしても、ここは本当にどこなんだろう。先程夢ではないのは頬をつねったことで把握した私。
あ、わたしスマホ持ってるじゃん。
すっかりこんな便利グッズのことを忘れていた。
と思った私だったが。
「け、圏外!?」
アンテナはバツ印を記しており、WiFiなどもとんでいないようだった。
ええ……日本の街中で圏外ってこと、ある……?