第2章 新たな日常
「うっ」
やめて……つきささる……
「でもそんな事された元彼さんとそっくりな銀さんを見て辛くないですか?」
心配してくれたのか、新八くんがフォローに入ってくれる。
「うーん...…初めて会った時はしんどかったです。」
「えっ」
「でも、今は大丈夫みたい、です」
一瞬銀さんの顔がショックを受けた表情をするも、今は大丈夫の言葉にほっとし胸をなでおろしている。
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「さて、僕はそろそろ帰りますね」
「あれ、新八くんって違うところに住んでいるの?」
「はい、僕は姉上と一緒に住んでいるんです。」
ってことはここに住んでるのは銀さんと神楽ちゃんだけ、なんだ。
また明日、と新八くんが帰り、家の中が静かになった。
「そういえばお前、その服から着替えた方がいいんじゃねーの?」
「あ…」
そういえばスーツを着ていたのを忘れていた。ヨレヨレになってしまう。
「でもわたし、着替えとか全然なくて...…」
「あ、そうだよな……神楽のもちいせぇだろうし……とりあえず俺の部屋着、きとくか?」
今日は既に時間が遅かったこともあり明日以降日用品の買い物をしに行くということに決まり、銀さんの部屋着を借りることにした。