第2章 新たな日常
「ダメです!お世話になるからにはきちんとお金を納めないと!!」
万事屋に住まわせていただくにあたり、自分の生活費を何円納めたら良いかと相談したが「いらねぇよんなもん」と断られてしまった私。
「だからいいっての。」
「社会人として常識です!」
「……真面目ねぇお前さん」
坂田さんはそのまま考え込んでしまい、何かを思いついたように私の方へむく。
「じゃあ条件。できる限りの家事をやること。これでいいか?」
「…へ?」
「俺としてはそれで十分助かるんだけど?」
家事、かぁ。料理も対して作れないし、できるとしたら洗濯とか掃除……
「そ、その、わたし……料理、あまり、してきてなくて。それでもいいんですか?」
「ああいいよんなもん。俺だってだてに歳くってねぇから。」
「わ、わかりました……よろしくお願いします、坂田さん」
「……あ、あともう一個追加。」
坂田さんはそういうと私の両頬を鷲掴みにする。
「坂田さんってなんか他人行儀でやだから、今から銀さん呼びで」
「…ふぁい(はい)」
ん、いい子、と頭を撫でられる。