第2章 新たな日常
坂田さんがそういうと新八くんと神楽ちゃんがうんうんと揃って頷く。
「……まあ、銀さんが襲わないとは限らないけど、あんたがここに慣れるまでここにいても構わないぜ。いずれ慣れたら一人暮らしでもなんでもすりゃいい。」
「坂田さん…」
「それに、はやく元の世界に帰れるようにのんびり手がかり、探そうぜ」
坂田さんはニッと微笑みかけてくれ、大きい手で私の頭を撫でてくれる。
「っ、ありがとう……ございます……」
出会ったばかりの私に対し、坂田さん、新八くん、神楽ちゃんはこんなにも優しく接してくれて、
わたしは心が温かくなった。
「あ、銀さん女の子泣かせた。」
「サイテーネ銀ちゃん」
「ばっ……!ちげぇーっての!ほ、ほら、泣き止んでくれ、いちごミルクあげるから!」
わたしが泣いたことに対しあわてて坂田さんは冷蔵庫からいちごミルクを出してくれるが、私は嬉しさでいっぱいだった。
「その……よろしくお願いします、みなさん。」
ぺこりと頭を下げると、言い争ってた3人が静かになり、優しく笑いかけてくれる。
ああ、いい人たちっているもんだなぁ。