第2章 新たな日常
色々お話をしていると、男の子は新八くん、女の子は神楽ちゃんという名前ということ、ここは万事屋というところで、なんでも屋をこの3人と定春くんというわんちゃんで営んでいることをきいた。
この世界、不思議なのが、町は映画村のようなセットだが、テレビや冷蔵庫などの電化製品は普通にあるようだ。お金も現代と同じものも使えるし。
「ねえ銀さん、さんのことなんとかしてあげましょうよ」
「そうネ!かわいそうアル」
新八くんと神楽ちゃんが心配してくれてそう言ってくれたが、私自身何をどうしていいのかわからず。
それは坂田さんも同じなようで、腕組をしながらうーん、と考えている。
「そうは言っても手がかりがなにもねぇしよ……俺もどうしたら良いか…」
「決めたアル!ここで住むヨロシ!」
「へ!?」
「はぁ!?」
坂田さんとわたしがハモってしまう。
「ちょ、ちょっと?神楽ちゃん?何を勝手に決めてるのかな?大体こんな美人と一緒にいたら銀さん何するかわからないよ?」
「いや…なにかする前提なんですか銀さん」
すかさず新八くんがつっこんでくれるも、
「なーに言ってるネ!何のためにアタシがここにいるアルか!それは銀ちゃんからをまもるためネ!」
自信満々にドンと胸を張る神楽ちゃん。
「で、でも申し訳ないです……そもそもわたしが…その、悪い人だったらどうするんですか?タイムスリップしたと嘘をついてお金盗んだりとかするかもですよ?」
私がそう言うと坂田さんははぁ、と溜息をつき、私の目の前にしゃがみこむ。
「……あのねぇ、そもそも悪い人は自分が悪い人かもしれないなんて言わないの。それに、俺らからお金盗むことなんてできねぇよ。……ねぇんだから」