第2章 新たな日常
「ほ、ほら、おきちゃいましたよ」
そこに居たのは3人。眼鏡をかけた男の子と
「わぁ!起きるともっと美人ネ!」
チャイナ服を着た女の子。
「ったく…」
そして坂田さん。
「あ、あの、わたし……」
どうしてここにいるのかもわからず、まわりをキョロキョロすると、坂田さんがそれに気づき
「ああ…悪いな、急にお前倒れちまったから連れてきちまった。大丈夫か?」
いやー……似てるわぁー…
「あ、ありがとうございます…」
とりあえずお礼を伝える。
「ところでお前さん、名前は?」
「あ……です。」
「さっきの話の続きだけどよ……この世界の住人じゃねぇってどういうことだ?」
坂田さんは真面目な顔付きで私の顔を覗いてくる。
私は反応に困ってしまう。
「……わたしも、まだわかりません。でも、わたしが知ってる事と坂田さんが知ってること……あまりにも違うし、夢じゃないし……だとしたらそういう事としか考えられないんです…」
「それって……所謂トリップってことですか?」
「ふぉう!!テレビで見たことあるネ!」
「仮にタイムスリップだったとして、お前さんなんか心当たりはないのか?」
「……ないです、あ、でもここに飛ばされる前、車に轢かれました」
そういうと3人はびっくりした表情をし、
「ちょっ、ばっ、お前大丈夫なの!?!?怪我は!?!?」
そういえば車に跳ねられたはずなのに怪我ひとつないや。
「してないみたいです、びっくりです」
「いやいやいやいやこっちがびっくりだよ!?」