第1章 まもりたい。【坂田銀時】
恐怖で脚がすくんでしまう。
昨日の……やっぱり見られていたんだ……
ってことはあのお客さんの中にストーカーが……?
誰だろう……こわい……
「ちゃん?」
「て、店長…おはようございます」
「うん、おはよう。大丈夫?あー……また手紙?」
「はい……」
店長は優しく頭を撫でてくれる。
「怖いよね、無理しなくていいからね」
「ご、ごめんなさい……で、でもd「俺が守ってあげる」
店長の方をむくとニコッと笑みを浮かべている。
「あんなだらしない男じゃなくて俺がのこと守ってあげるよ。だからさ……」
うそ……?
わたしはその場で後ずさりすると店長は1歩ずつ近づいてくる。
「あんなやつとは別れて俺と付き合おうよ……ねぇ…」
息を荒らげながら私に近づいてくる。
「っ、て、てんちょ…」
っ、こわい、たすけて、
逃げようとしたところを店長に捕まり、机に押し倒される。
力が強く逃げられない。
「っ、やだ、たすけてっ、」
「こんなところ誰も来ないよ、まだ開店前でしょ??」
口を押さえられ、声を発することも出来ない。
どうしよう、たすけて、
銀時さん…!!!