第1章 まもりたい。【坂田銀時】
「あの……なんかごめんなさい」
「んあ?なにが?」
「だって……多分噂広がりますよ、私と付き合ってるって……」
「んーー別にいいんじゃね?噂なんてすぐ飽きられるだろ」
そうかなあ、と思いつつ、歩き続ける。
「なぁ、」
ふと銀時さんに名前を呼ばれ胸が高鳴る。
「は、はいっ」
「明日、仕事だよな、何時に終わるんだ」
「えと...…17時には終わる予定ですけど……?」
そういうと銀時さんはなにかを考えたあと、
「あ、そ。じゃあ仕事終わり迎えに行くわ」
と二ッと笑う。
私は慌てながら断るも、
「その方が彼氏っぽいだろ?それにストーカーされてるのよあなた」
と言いくるめられ、明日家まで送って貰うことになった。
……そっか、明日も会えるんだ。
そう思うと少し嬉しい気持ちになった。
次の日。
いつも通り出勤し、店の中に入ると、また手紙が落ちていた。
怖くなりながら開くとそこには……
『あの男は誰だ』