第4章 赤い顔【高杉晋助】
頭がどんどん真っ白になり、身体の奥深くがジンジンしてくる。
空気を吸おうと口を開けようとすると再び高杉さんの舌が侵入してくる。
身体がとけてしまいそうだ。
ゆっくり、高杉さんと唇が離れる。
そこにはどちらのかわからない唾液により2人が繋がれる。
高杉さんはそれをペロ、と綺麗な舌で舐め、そのまま熱い目線で私を見つめる。
本能なのか、私は頭の中で
「私は今から高杉さんに抱かれるんだ」
そう思わざるをえなかった。
「......1度しか言わねぇから...覚えておくんだな、」
高杉さんは私の頬に厭らしく触れながら耳元でとある言葉を囁いてきた。
私はその言葉を聞いた瞬間身体が熱くなるのを感じた。
そしてそのまま、私は高杉さんに押し倒され、
一晩中、抱かれたのだった。
『俺の女になれ』
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高杉side
俺の一目惚れだった。
入水自殺しようとしていた女がそこにはいた。
心底どうでもいいとおもいその場を立ち去るつもりだったが、女の横顔を見た瞬間、
こいつを手に入れたい
そう思いその女の手をとった。
俺の部屋に来たは酒を飲みすぎたのか、顔がほんのり赤かった。
「...両方、といったら...どうされますか?」
俺はその一言により、も俺と同じ気持ちだとそう悟った。
口付けをしても抵抗せず、真っ赤な顔そして潤んだ瞳をしたあんたに
俺以外のものにするまいと、伝えないはずだった気持ちを
伝えたのだ。
END