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偽りの私たちが零す涙は【保科宗四郎】

第25章 番外編 新婚の僕らが零す涙の向こうは


僕の腕を枕にして微睡む澪を見つめる。瞬きを繰り返し、今にも開かなくなりそうだ。
そんな澪に、ゆったりと声をかけた。

「澪。僕のこと好き?」

目を閉じながら頷いた。――知っとる。

「かっこええ?」

また澪は頷いた。これから聞くこと全て、澪が頷くことを、僕は知っている。

「刀で戦う僕、かっこええ?僕、強い?すごい?」

畳み掛けるように、答えのわかりきっている質問を繰り出す。澪はまた、ゆっくり頷いた。

「どんな宗四郎も、全部かっこいい。好き……えっちも気持ちいい……」

聞いていないことにも答えてくれて、僕は思わず吹いた。全て無意識で反射的に答えている。嘘など微塵もない。まあ、澪が嘘ついたら、すぐわかるんやけどな。

愛しさが溢れて、額に唇を落とす。だが、それだけでは足りなくて……顔中にキスの雨を降らせていると、澪は僕の大好きな声で「擽ったい」とクスクスと笑った。

「澪。好きや。……僕も澪とのえっち、めちゃくちゃ気持ちええ」

「知ってる」とコロコロと転がした声は、あの日のまま変わらない。僕はあの日、あの瞬間――君に全てを持ってかれた。
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