第25章 番外編 新婚の僕らが零す涙の向こうは
「あっ――ま……ふっ、んぅ……ッ!!」
僕の下で目を細め、涙を流す澪から声が溢れる。咄嗟に手で押さえた。すぐそこで1歳になる美命が寝ている。リビングでやればよかったと、後悔した。
――声、ちゃんと聞きたかったわ。
顔を落とし、耳に吐息をかけた。それだけで澪の肩が震える。
「澪……ナカに出してええ?」
コクコクと首を動かす度に、目尻に溜まった涙が零れていく。その涙を舐め上げ、もう片方は口から取った指で拭った。
澪の生理周期は把握している。恐らく、いま中出ししても、出来る可能性は低い。まあゼロやないけど、"いつか欲しいな"と話をしている。
「澪……澪。きつい?」
あまりにも泣いているので、不安になった。いつもはあまり、僕の前で泣かへん子。セックス中はよく零している。
「そ、しろ……大丈夫……」
「ん。僕、もう少しやから……」
大切な身体を閉じ込めるように、きつく抱き締めた。澪は僕の肩に口元を押し付け、声が漏れないようにしている。
腰を激しく振り、膣壁を擦る。情事の音が響いていても、気にする余裕はなかった。グッと奥に押し込み、身体を震わせる。澪が僕を締め付ける。
「っ、はぁ……好きやで、澪」
「ん……私も。ぁ……好き……」
吐き出し切った後、まだ余韻が残った指で、澪の髪を撫でた。