第91章 噂を消した方法〜時透無一郎【R強強】
あの日、義勇の必死な声を振り切って以来、私は彼の屋敷へ稽古に行くのをやめていた。
途切れてしまった関係の代わりに、私の日常を埋め尽くしたのは、無一郎くんの怖いくらい深い、甘く狂おしい愛だった…。
「む、無一郎くん…そろそろお昼になるよ…美月さんの簪…あっ、探しに…んっ、今日も行くんでしょ?」
少しでも無一郎の意識を外へ向けようと紡いだ言葉は、吐息とともに容易く掻き消される。
無一郎はゆきの焦りを無視するように、柔らかな胸に顔を埋め、その先端を熱い舌で愛撫した。
「んぁっ…!」
あの日以来、無一郎くんの愛し方はどこか異常だった。
私の心が義勇さんの元へ行ってしまうのを恐れるかのように、時間さえあれば、私を抱くようになった…。
「む、無一郎く…あっ…もう、やめっ…」
けれど、そんな拒否の言葉など今の無一郎には通用しない。
浴衣を剥ぎ取られ、熱い肌が密着するたび、私の体は無一郎くんの与える快楽に溺れていく。
私の迷いを、不安を、すべてその熱で塗り潰そうとするかのように、無一郎くんは私に快楽を与え続けてくる…。
「簪探しに行く前に、一回君の中に出したい…」
顔はあどけないのに、男の声音
無一郎は自身の熱くなったものをゆきにあてがい、躊躇なくゆっくりと奥深くへ挿し込んできた…。
「はぁ…、ん、あ…!」
「…はぁ、気持ちいい。好きだよ、ゆき…」
切なげに愛を囁きながら、無一郎は激しく腰を揺らす。
きつく抱きしめられる腕の強さに、無一郎が抱える不安の大きさが伝わってきて胸が締め付けられる。
義勇への断ち切れぬ想いを抱えながらも、私は無一郎くんの狂おしいほどの愛に溺れるように、ただ甘い喘ぎ声を上げて彼を受け入れることしかできなかった…。
「あっ…あっ…あっ…ん…」
「うっ…出すよ…」
「あっ…あっ…む、むいちろ…くん…」
二人の甘い吐息、甘い声が響いた…。