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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第91章 噂を消した方法〜時透無一郎【R強強】


場所は、隊士宿舎―

かつて静まりかけたはずの悪質な噂が、再び猛烈な勢いで燃え広がっていた。

引き金となったのは、水柱の屋敷から戻った例の隠だった。

彼はどうしても胸のざわつきを抑えられず、他の隊士たちに、義勇とゆきの「怪しい関係」や「不可解な行動」を密かに、生々しく喋ってしまったのだ…。

「絶対に他言するなよ」という使い古された前置きなど、何のあてにもならなかった。

噂は尾ひれをつけて瞬く間に宿舎中へ広がっていく。

せっかく以前の騒ぎを必死におさめ、事態を落ち着かせていた三田は、頭を抱えていた。

「おい、いい加減にしろ! 根も葉もない噂を流すな!」

いくら声を大にして制止しようとしても、一度勢いづいた噂は止まらない…。

完全に収拾がつかなくなった状況に、三田は激しい憤りを感じていた。

だが、その騒ぎを敏感に聞きつけた人物が、もう一人…。

胡蝶しのぶだった

彼女は、隊士宿舎へと、すでに向かっていた。

しのぶの心中には、決意が秘められていた。

目的はただ一つ。この悪質な事態を、彼女が用意した「ある策」を以て、跡形もなく完全に鎮圧することだった…。



一方その頃、義勇は、これまでにない深い苦悩の淵に立たされていた…。

あの日、感情を抑えきれずにゆきに「好きだ」という本心を打ち明けた。

しかし、翌日になっても、ゆきは一向に自分の屋敷の稽古に姿を現さなかった。

「…なぜだ」

ゆきが自分の元に来てくれない事が、義勇の心を曇らせる…。

時透から、行くなと止められているのだろうか。

それとも…

    俺に、会いたくないのか…?


拒絶されたのかもしれないという最悪の予感が胸を締め付ける。

不器用な義勇は、独り答えの出ない問いに頭を悩ませ続けていた。


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