第84章 柱の命令〜冨岡義勇 時透無一郎【R強】
翌日稽古に現れたゆきの隊服は、いつもとは違いスカートの隊服だった。
「どうした?珍しいな」
「は、はい…ちょっと気分転換で…」
まさか、昨日宿舎の隊士に襲われて破れましたなんて言えるはずがない…。
稽古が始まり、手合わせをする時ふと目が合う…その時に昨夜の義勇の口付けを思い出してしまった。
何があったか言うまでやめてくれなかったあの激しい口付け…
結局しのぶさんが来て終わったけど…。
昨夜…しのぶさん泊まったのかな?うわの空で手合わせをしていたので、すぐに竹刀を飛ばされゆきは、地面に倒れた。
「やはり何か隠し事があるようだな…手首の怪我に…今日のその隊服…宿舎で何かあったんだな?」
義勇の鋭い指摘がゆきに、刺さる。
「な、何もありません。手合わせの続きをお願いしま…」
言いかけた途中で、ゆきの身体は宙を浮いた。義勇が抱え上げていたからだ…。
「えっ?ぎ、義勇さん?」
「昨日の続きだ…お前が、何があったか正直に話すまで、昨日の続きをする。」
昨日の続き…ゆきは、考えてすぐに真っ赤になった。
稽古終わりに昨日は、ずっと口付けをされて何があったか言えと迫られた…。
今日は、夕方でもなくまだ昼にすらなっていない…
何時間口付けするつもりなのか…
「ま、待ってください!離して」
義勇の足は、真っ直ぐに義勇の部屋に向かっている。
俺は、ゆきが宿舎で何かあったのか知りたい。もちろん心配もしている…。
だが、それを言わせる手段にこんな事…卑怯だとわかっている…だけど
早く触れたい…昨夜時透に抱きしめられていたのを見て気が立っている。
時透と口付けを、したのかもしれないお前…
だとしたら早く俺で上書きをしたい…
早く…
「義勇さん!?稽古しましょう!」
義勇は、無視して部屋のふすまを開いた。抱いていたゆきを降ろしすぐに、開いたふすまを固く閉ざして、壁際に逃げるゆきとの距離を詰めていった。
「ま、待ってください」
慌てたゆきが、バランスを崩して畳の上に横になってしまった。
義勇は、屈みながら距離をどんどん詰めてくる…
「始めようか…」
ゆきは、手を頭の上に拘束され身動きがとれないようにされた。