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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第84章 柱の命令〜冨岡義勇 時透無一郎【R強】


夜の茂みの中で、ゆきは必死な抵抗をしていた…たが虚しくも月夜に綺麗な身体が晒されていく…。

「じっとしてろ!柱に毎日触らしてるんだろ?」

男の酷い言葉…乱暴に触れられる感触が、山賊に襲われた記憶を思い出させる。
口に押し込まれた布のせいで、悲鳴を上げることさえできない

その時だった…ゆきを見守っていた鴉の寛三郎が空から舞い降り、男の頭を激しく突き始めた。

その隙に逃げようとするゆき…しかし、男は足首を掴み、暗い茂みの奥へと引きずり込んだ。

「ちょこまかと…っ、大人しくしろ!」

力任せにボタンが引きちぎられ、胸が露わになる…。男はゆきを見下しながら、歪んだ笑みを浮かべた。

「最終選別を受けてない、剣も振れない女が、どうやって柱の継子なんて立場を手に入れたのか不思議だったが…なるほどな。そうやって男を誘惑してきたわけだ。あの水柱も、お前の体がお目当てで囲ってるんだろう?綺麗な胸…してんなぁ…」

嫌……触らないで。義勇さんは、そんな人じゃない……!

「カァッ! 離レロ! 離レロ!!」

寛三郎が必死に男の顔を突き、鋭い爪で攻撃し続ける。

男が追い払おうとひるんだ瞬間、ゆきは震える手で地面にあった石を掴んだ。

「…義勇さんのことを、悪く言わないで!」

ゆきは残った力を振り絞り、男の腕に石を叩きつけた。

寛三郎の攻撃とゆきの必死の抵抗に、男は後ろに飛び退いた。

「…っ、この女…!」

顔から血を流した男は、ゆきを睨みつけた。

しかし、これ以上騒ぎになればまずいと思ったのか、男は吐き捨てるように言い残して、宿舎の方へ帰って行った。

「チッ、しらけたぜ。命拾いしたな」

男の気配が消えると、ゆきはその場に崩れ落ちた。

震える手で破れた隊服を必死にかき寄せた。

「カァ! ゆき、大丈夫カ! 義勇、呼ンデクル… 」

慌てて知らせに行こうとする寛三郎を、ゆきは必死に呼び止めた。

「待って…っ、寛三郎、行かないで!」

寛三郎は、引き止めるゆきを不思議そうに見た。

「…お願い。義勇さんには、言わないで…言いたくないの。義勇さんに、迷惑かけたくない」

寛三郎は、義勇の元に行くのをやめて黙ってゆきの側に寄り添った…。

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