第82章 甘い私の身体〜時透無一郎 不死川実弥 冨岡義勇【R強強】
不死川の豪快な笑い声と、伊黒たちの穏やかなやり取り。優しさに包まれた安堵感からか、ゆきの意識は急速に遠のき、昨夜眠っていない事もありやがて深い眠りへと落ちていった。
隣の不死川に、ゆきが寄りかかる
「おい、寝ちまったかァ?」
あどけない寝顔が不死川の鼓動をまた早くさせる。
こいつァ…本当に…
「よし!俺がァ背負って連れて帰るかァ〜」
ゆきの頭をポンポンと撫でてから、不死川が大きな手でゆきを背負おうとした、その時…。
店の戸が勢いよく開き、肩で息をする義勇が姿を現した。
蜜璃が気を利かせて放った鴉の報せに、居ても立ってもいられず駆けつけたのだった。
「不死川!俺が、連れて帰る。」
「あァ?何だァ、てめェ。胡蝶と仲良くしてろよォ」
「俺の継子だ。継子の世話は、師範の役目だ」
真剣な目でそう告げると、不死川の腕から強引に引き寄せるようにしてゆきを抱き上げた。
その体は、驚くほど軽く、そしてお酒のせいか熱かった。
「甘露寺、鴉を飛ばしてくれてありがとう」
そう言い残し義勇は、ゆきを背負い店を出て行った。
帰り道、背中で小さく寝息を立てるゆき。義勇の脳裏には、しのぶの隣を選びながら、他の男の腕に抱かれるゆきを想像して狂いそうになった醜い嫉妬が渦巻いていた。
「すまない、ゆき。俺が、馬鹿だった」
届かない謝罪を、夜風に紛れて呟く。
その時…
「あれっ…」
ゆきが、目が覚めたようで俺の背中で戸惑っている。
「酔って寝ていたんだ」
そう答えた義勇に、ゆきはぎゅっと首に、抱きついてきた。
急な事に義勇は、頭が真っ白になる。
「な、何だ?どうした?」
「ん〜ぎゆう…」
すぐに、酔っているからだと理解した…。
ゆきは、首元にしがみつき唇を頬に寄せてくる。
甘えるような仕草に、胸が高鳴る。
「酔っているな」
「ぎゆう〜」
頭が混乱する…だが、この酔いに身を任せてみようか…
「ゆき甘えてるのか?」
たとえ酔っての言葉、行動だとしても…
「ぎゆう〜帰ったら抱っこして」
今夜だけは
「ああ…」
今夜だけは