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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第74章 継子美月の罠〜時透無一郎 冨岡義勇 【R強】


     「お前ら死にたいの?」

無一郎が、冷たい表情で男達をじっと睨みつけていた。

「こいつまだガキじゃねーか!」

男の一人が、馬鹿にした態度で無一郎に近づいた……しかしすでに無一郎は、途轍もない速さで男の喉に切先を当てていた。

「あ、あ、あ、、、」

「誰に口効いてるの?ガキって誰の事だよ?」

「す、すまない許してくれ」

無一郎は、男の喉に日輪刀を向けたまま「鬼に遭遇しなくてさぁイライラしてたんだよね」とその男に気怠そうに言い放った。

今にも突き刺しそうな雰囲気、威圧感を無一郎は漂わせている…。

「汚い手で彼女に触ってたよな?俺に殺されたい?」

「い、いえ滅相もございません…」

「俺の気が変わらないうちにさっさと行けよ。クソ野郎」

男達は、腰を抜かしながら散り散りに、路地の闇の中へ消えて行った。



心臓がバクバクする。山賊にされた行為がいっきに頭に蘇る…お酒の匂い…ゴツゴツした手…私の身体を荒々しく撫で回す…

無一郎が、ゆきに目を向けた時にはすでに、うずくまり身体を抱え込んで震えていた。

「ゆき!」

駆け寄りゆきを、優しく包み込んだ…柔らかい手つきで丁寧に胸の中に大切に抱き寄せた。

「あ…あ…いやっ…」

「大丈夫だよ…大丈夫…安心して。僕だよ」

私を抱きしめるその手は…ゴツゴツしていない…顔を上げると…無一郎くんの優しい眼差し…。

涙をいっぱい溢れさせて君は怯えている…どれほど怖い思いを君はあの日したのか…身に染みてわかるよ…。
細い肩は震えている。
こんなに深い心に傷を負っている君に僕は…なんて酷い言葉を言ってしまったんだ…。

「ゆき…落ち着いたかな?」

腕の中で次第にゆきの震えは止まっていた。それに君は、僕の隊服をギュッと握ってくれていた。

堪らなく愛おしさが募る。

「あ、あのすみません…」

ゆきは、急に我に返り握っていた手を離し他人行儀に謝った。

「やめてよ…その話し方」

無一郎が、もう一度ゆきを抱き寄せた。

「まだ震えてる…落ち着くまでこうさせて」

ゆきは、無一郎に素直に従った。なぜなら…本当に怖かったから…あの日が蘇ったから…

「冨岡さんは?はぐれたの?僕達もこの街に任務で来ていたんだ。」









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