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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第72章 真実〜冨岡義勇


義勇の屋敷へ辿り着いた無一郎を待っていたのは、固く閉ざされた門と、そこに立ち塞がる義勇だった。

​「帰れ、時透。今は…会わせるわけにいかない」

​義勇の瞳は、真剣だった。

無一郎は荒い息をつきながら、義勇を睨みつける。

​「どいてよ、冨岡さん。全部聞いたんだ。お館様から、あの日何があったのか。僕はゆきに、どれだけ酷いことを言ってしまったのか…謝りたいんです」

​「聞いたのなら、なおさらだ。ゆきはお前を傷つけないために、あの日、必死に嘘を吐いた。今のお前に会えば、ゆきはまた、自分の傷よりもお前を傷つけたことを悔やんでしまうだろう」

​義勇の言葉は重い。

「今のゆきに必要なのは、これ以上心を揺らさず、静かに休むことだ。今のままのお前が行くのは…あいつにとって、あまりに負担が大きすぎる」

無一郎は、ゆきの事を考え義勇の屋敷を後にした…。

竹垣の隙間から中庭が見えた。

心臓が波打つ…縁側にゆきが座っていた。

隊服は着ておらず桜色の着物を着ていた…。

思わず竹垣に手を伸ばしたその時、その手を誰かに掴まれた…。

振り向くと笑顔の美月だった…

「冨岡様に注意されましたよね?行きましょう。もう無一郎様の婚約者ではないのですよ。あの方は…忘れましょう。」

美月が、離れようとしない無一郎にギュッと抱きついた。

「無一郎様…帰りましょう。美味しいご飯作りますから…ねっ?」

無一郎が、もう一度竹垣の中に居るゆきの方に目を向けた…
こちらを驚いた表情で、ゆきは見ていた…

慌てて僕に抱きつく美月を離そうとしたが、見る見るゆきの表情が曇っていく…

違う、違う、誤解なのに…誤解だって…

ゆきは、屋敷の中に入って行ってしまった。


ーーー

屋敷の中では、義勇がゆきを探していた。

「どこに居たんだ。姿が見えないから心配した」

「ごめんなさい。縁側で空を見てました。」

「そうか…外は冷えるから縁側に出る時は何か上に羽織れ」

さっき無一郎くんが来ていたんだ…あの継子と一緒に…。私の事見ながら寄り添っていた…。義勇さんは、無一郎くんが訪ねてきた事を言ってくれない…。

でも、もうどうでもいい…無一郎くんと私はもう繋がりはない

婚約者ではないから
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