第69章 淫らな六つの夜〜時透無一郎 冨岡義勇 不死川実弥【R強強】
義勇は、ゆきを追い部屋に入るとその体を壁に押さえつけた。
「違うんだ…胡蝶とは何もない!」
必死に弁解する義勇の鎖骨には、しのぶがつけた鮮やかな紅い跡が、はだけた隊服の隙間から覗いている。
「…でも、首元に跡ついてます」
義勇は、慌てて隊服の襟元を抑えた。ゆきは、壁に押さえつけられたまま動けない。
「ゆき本当に何もないんだ!」
こんなに焦った義勇さんを見るのが初めてだった…
「いつからしのぶさんと一緒だったんですか?昨日私の側で寝ていましたよね?…私はどうして浴衣が脱げていたんですか?朝寒くて目が覚めたんです…そしたら浴衣が脱がされていて…胸元に沢山跡付いてて…」
顔を真っ赤にして目を潤ませながらゆきは、俺の目を見ずそう訴えてきた。
「そ、それは…」
「ぎ、義勇さんが、これをしたんですか?」
義勇は、斜め下を見ながら押さえる手にもっと力を込めて答えた。
「俺がした…。」
「な、何でこんな事…」
「魔がさしたんだ…」
違う…本当は、一昨日の晩に不死川がお前につけた跡を見て嫉妬して…俺の感触にかき換えたかったんだ。
「それで…満足したからそのまましのぶさんの所へ行ったんですか?私をそのままにして…」
「違う…胡蝶が覗いていたんだ俺達を…それで追いかけて…胡蝶に捕まり、部屋に戻ってこれなかった」
しのぶさんに、見られてた?また…言われる誘惑してるって…
「昨日の夜の事まったく覚えていないんですけど…私また…しのぶさんが言うように…義勇さんが魔が差すような事したんですか?」
お前は、潤んだ瞳で俺の目を見つめた…
「違う、お前は何も悪くない」
義勇は、震えるゆきの肩を抱き寄せた。
俺の独占欲を「魔が差した」などという言葉で濁した報いだ。
「俺が…お前を独り占めしたくて理性を失っただけだ。胡蝶の言葉など気にするな」
ゆきの涙を指で拭い、今度は逃げないよう優しく抱きしめた。
「今のその行動ですよ!」背後からしのぶの呆れたような声が聞こえてきた。
「あなた時透くんが居ますよね?冨岡さんにも一昨日の晩には不死川に甘えすぎなんですよ。二人に体を差出して、はしたない。さぞかし山賊の恐怖も消えたでしょう。沢山の男性方に愛してもらい…」