第69章 淫らな六つの夜〜時透無一郎 冨岡義勇 不死川実弥【R強強】
ゆきは、寒さで目を覚ました…。
ぐっすり眠れたので、体の気怠さは消えていた。体を起こし寒さで、自身の体を抱きしめた。
「えっ?」
浴衣を着ておらず袖からも脱げてベッドに広がっていた…帯紐は、ベッドの下に落ちている。
「何?これ?何で裸なの?」
胸元に目をやると、赤い花びらが沢山散っていた…。
「えっ?」ゆきは、すぐに義勇の事が頭に浮かんだが、部屋には居なかった…ただ扉が無造作に開けっ放しになっている。
ゆきは、不思議に思い浴衣をきちんと着直して廊下に出た。
朝早いので、寒く廊下も冷え切っていた。
突き当たりの部屋に近づくにつれ、物音と激しい息遣い切迫したような男の声が聞こえてきた。
「…っ、胡蝶、やめろと言っている…!」
「あら、そんなに強く振り払わなくてもいいではありませんか」
聞き慣れた二人の声…ゆきは聞いてはいけない事を聞いていると思いながらも、吸い寄せられるようにふすまを細く開けてしまった。
「あ…」
視界に飛び込んできたのは、朝の淡い光の中で乱れた隊服を必死に整えようとしている義勇と、その目の前で肩を露わにしたまま微笑むしのぶの姿だった。
義勇の隊服のボタンは開き、胸元が大きく剥き出しになっていて、しのぶもまた、着崩れた羽織を直そうともせず、義勇の至近距離に立っていた。
たとえ何も起きていなかったとしても、この状況でその言葉を信じられるはずはなかった。今まさに事を終えて、慌てて身なりを整えているようにしか見えなかった…。
「ゆき…っ!?」
ゆきの存在に気づいた瞬間、義勇の顔から一気に血の気が引いたのがわかった。
「あ、あのご、ごめんなさい!すぐ出ていきます。」
ゆきは、慌ててふすまを閉じて出て行った。
義勇は、すぐに誤解を解きたくて追いかけようとしたが、しのぶに腕を引かれた。
「いいじゃないですか?ゆきさんは時透くんの婚約者…冨岡さんも忘れれる良いきっかけになりますよ。」
義勇さんとしのぶさんは、良い仲だったじゃない…何動揺してるの…でも、この胸にある唇の跡は義勇さんよね?昨日私の側に居たし…記憶には無いけど…私にこんな事した後にしのぶさんと?
もう頭が混乱する…無一郎くん早く帰って来て…