第67章 悲しい出来事〜R強強
ゆきは、近くの古びた小屋に引きずり込まれていた。
冷え切った板間の感触が、絶望をいっそう際立たせた。
ゆきは必死に身をよじるが、捻挫した足首を荒々しく掴まれ、鋭い激痛に視界がぼやけた。
「やめて…お願い、やめて…!」
懇願は届かず、山賊たちの下品な笑い声が狭い小屋に響き渡った。
日輪刀は遠くの床に放り投げられ、もはや抵抗する術はなくなった。
力任せに押さえつけられ、自由を奪われたその瞬間、ゆきの脳裏に浮かんだのは、冷たく突き放されたはずの、義勇の姿だった…。
乱暴に衣服が裂かれる音が、静まり返った小屋に無情に響く。
肌に触れる冷気よりも、幾重にも重なる男たちの体温と、鼻を突く酒の臭いがゆきの吐き気を催させた。
「…っ、やめ…て…!」
必死に上げた声は、一人の男の掌によって力任せに塞がれた。
「煩いなぁ〜それにしても綺麗な肌してるな…まだ若いな…いい匂いもする」
捻挫した足首をさらに踏みつけられ、逃げ場のない激痛が走る。
自由を奪われた両手足は、抵抗するほどにキツく床に押さえつけられた。
「お前女の口を塞いでる手を外せ」
ゆきを、組み敷いている男が命令した。
「これで声が聞けるぞ…いっぱい喘げよ」
男の一人が、裂かれた隊服の隙間から覗く鎖骨に、脂ぎった顔を埋めた。
ゆきはあまりの嫌悪感に全身に鳥肌が立ち、狂ったように叫んだ。
「嫌…触らないで…!嫌!」
「往生際が悪いぜ。鬼狩り様が、こんなところで山賊の玩具になるとはな…ありがとうよ」
別の男が、腫れ上がった足首をわざと強く踏みつけた。
「キャッ…!」
目の前が真っ白になるほどの激痛。脳を直接焼かれるような痺れに、ゆきの指先が力なく床に落ちた。
「いやっ…やめて…お願い!」
無情にもゆきの悲痛な声と、男の荒い息遣いが部屋中に響いていた…
「おい動かないように足開いて押さえとけ」
男が他の二人に命令した。
「気持ちよくさせてやるからな」
ゆきは、恐怖で涙が溢れ震えがとまらなかった。
荒々しく何かが入ってくる…嫌だ…気持ち悪い
「いやっ…痛いっ…」
「大人しくしろ!」
「義勇さ…痛いよ…」
その頃義勇は、必死にゆきの元へ向かっていた…