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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第65章 雪山での秘密の情事〜冨岡義勇【R】


「まだ、そんな風に自分を縛るのか」

義勇の低い声に、怒りにも似た切なさが混じっていた。

ゆきは、自分の肩を抱きしめるように腕を回し、頑なに義勇に触れようとしない。

隙間から逃げていく体温が、 ゆきの顔をさらに青白くさせた。

無一郎を思うあまりに義勇が入り込もうとする隙をみせなかった。

「死ぬぞ。意地を張ってここで凍え死ぬつもりか」

「いいんです。私は…」

途切れ途切れの言葉を遮るように、義勇は ゆきの固く組まれた腕を、強引に引き剥がした。

「っ、義勇さ…ん!」

「いいわけがない。」

義勇はゆきの両手を無理やり自分の首の後ろへと回させた。

そして、逃げ場を塞ぐように、その細い体を自分の胸へと完璧に密着させた。

「離すな。時透のことは、今は忘れろ。俺の体温だけを感じていろ」

義勇はさらに力を込め ゆきの背中に大きな手を回して、自分の方へと力尽くで抱き寄せた。もはや、二人の間に風が通る隙間すらない。

「あ…っ」

無理やり抱きつかされた形になったゆきの唇に、義勇の熱い首筋が触れる。

拒もうとしても、吸い込まれるような高い体温が、凍えた体を内側からじわじわと温める。

「嫌なら、力で振り払え。できないならこのまま俺に委ねろ」

耳元で囁かれる義勇の声は、命令のようでいて、どこか甘く優しい。

義勇の心臓が、すぐそこで激しく脈打っているのが伝わってきた。

それに…あまりにも強く生々しく義勇から男を感じた…

ゆきの指先が、自然に義勇の背中の隊服を、ぎゅっと掴んでいた。

一度その温もりを知ってしまえば、その温もりを手離したくないと思ってしまった。

「それでいい」

義勇は ゆきが掴み返してきたのを感じると、満足げに、静かに目を閉じ、 ゆきのうなじに顔を埋めた。

ゆきの体が俺の体に触れる…柔らかい感触…かつて毎晩お前を抱いた日々を思い出す…

それに最後に抱いたあの日も思い出す…

お前は、時透のものだ…諦めるように努力もした

だが今俺に抱きつくお前は紛れもなく俺だけのモノだ…誰も邪魔できない…

俺が ゆきの一番近くに今居る



無一郎くん…私また流されそうになってる…義勇さんに…暖かい温もりに…溺れそうだよ…



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