第64章 快楽に酔う〜時透無一郎【R強強】
明るい陽光が障子越しに差し込み、室内を白々と照らし出している。
その「平穏な日常」の音と、今この部屋で行われている「秘め事」のギャップが、ゆきの羞恥心をさらに煽った。
「っ……、だめ……誰か、来ちゃう……っ」
必死に声を抑えようと口元を抑えるゆきを、無一郎は楽しげに見つめる。
「いいよ、聞こえても。僕たちの邪魔をする人なんて、誰もいないから」
無一郎はわざと指の動きを緩め、じりじりと焦らすような愛撫に切り替えた。
外の気配を感じるたびに体が強張るのを見て、無一郎は満足そうに目を細める。
「ねえ、外はあんなに賑やかなのに……君は今、僕の指でこんなに濡らして、酷い声出してる。……ねえ、もっとよく見せてよ」
「んっ…、あ……む、い……っ」
昼間の光は、ゆきの肌の赤らみも、無一郎に弄ばれて乱れた姿も、すべてを鮮明に映し出す。
隠したくても隠せない。無一郎はゆきの手を頭の上へと押し上げ、自由を奪った。
「あはっ、顔真っ赤。……ほら、またイきたそうな顔してる。昼間なのに、こんなに淫らになっちゃって……本当に、僕がいないとダメなんだね」
再び激しさを増した指の抜き差しに、ゆきはもう外の音を気にする余裕すら失っていく。
「あ……ぁぁっ! むい、ちろうくん……っ、もう、やだ……っ!」
「やだじゃないでしょ? 体は正直だよ……。ほら、また熱くなってきた」
三度目、四度目……。昼の光の中で、何度も何度も絶頂へ突き落とされる。そのたびに意識が遠のき、視界が白く染まる。
無一郎の指先が、ゆきの熱い内側をかき回し、蜜をかき出すように動くたび、静かな部屋に湿った音だけが響き渡たる。
「む…い…くん…外に…音が…聞こえちゃうよ」
「ん?このピチャピチャって君の濡らしてる音?」
「…う…ん」
ようやく指が抜かれたとき、ゆきは汗と涙でぐったりと沈み込んでいた。
無一郎は、桶の中に放置されていた手拭いを再び手に取ると、少しぬるくなった水でそれを絞り、そっと当てた。
「……冷やすの、遅くなっちゃってごめんね。でも、さっきよりずっと『綺麗』になったよ」
無一郎の指先が、今度は優しく、けれど跡を残すようにゆきの肌をなぞる。
「…ねえ、まだ外は明るいね。次は、夜まで何して遊ぼうか?」