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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第63章 冨岡義勇の葛藤〜冨岡義勇


「こ、胡蝶取り敢えず離れてくれ…」

二人がやり取りしているその時に、ふすまが開きゆきが出てきた。

と、同時にしのぶは義勇にくちづけをした。

私は、見ちゃいけない所を見てしまった…。この場を逃げ出したいのに足が動かない…

「ご、ごめんなさいっ」

ゆきが、謝ると同時に義勇がしのぶを振り払った。

とっさにゆきに顔を向けた…

お前の瞳にはいっぱい涙が溢れていた…

「冨岡さんまた蝶屋敷に来てくださいね待ってます。」

しのぶは、チラッとゆきを見てから去って行った。


「あの…すみません…邪魔しちゃったみたいで…」

俺は、ゆきを思わず自身の部屋の中に引っ張り込んでいた。

「あ、あの?義勇さん?」

義勇は、ふすまを乱暴に閉めてゆきの両肩を持ち真剣な表情で見てきた。

「今のは…違う…」

「義勇さん?」

「今の胡蝶とのあれは…誤解だ」

俺は何を言おうとしている…いいじゃないか?胡蝶との関係を誤解されても…

お前を忘れるためにわざと今まで遠ざけてきたし…一ヶ月もの任務にも連れて行かなかった。

だから何を、俺は誤解を解こうとしているんだ…。

「誤解?」

「…いや違う…悪かった胡蝶とのあんな所を見せてしまい。お前が居るのを忘れていた。」

ゆきの瞳から涙がポタポタ落ちている…。

小さな体を震わせて…悲しい表情で俺を見ている…。

  あぁ…手を伸ばして抱き締めたい…この胸の中につつみ込みたい…。

開いた隊服の襟元に、ある痛々しい痣が見えている…時透が噛んで付けたんだと、だいたいわかる。
綺麗な肌に、俺への忠告のような跡をつけられている。
俺に、手を出すなと…。

​「…帰れ」

​俺の口から出たのは、心とは裏腹に氷のように冷え切った声だった。

​「え…?」

​ゆきが短く息を呑む。

震える肩に置いていた俺の手は、今やゆきを慈しむためではなく、突き放すために力を込めていた。

​「時透に付けられたその跡…見苦しい。そんな体で、俺に何を期待している」

ゆきは、慌てて開いた襟元を閉じた。

「胡蝶とまだ話があるからお前は今日は帰れ。稽古をつけるのは明日からだ」

ゆき…俺は胸が締め付けられる…痛い












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