第61章 任務からの帰還〜時透無一郎 不死川実弥
「どうしたの?ぼんやりして?」
ゆきは、いけない事を思い出したと感じ自分が恥ずかしくなった。
「何でもないの。」
無一郎が、そんなゆきに手を伸ばしたその時…
「失礼します。柱…少し来ていただけませんでしょうか?」
隠が申し訳なさそうに呼ぶ声だった。
「何?後でもいいかな?」
無一郎の目の前には服を脱がしたゆきが、恥ずかしそうに体を手で隠しながら畳の上に座っている早く触れて抱きたい…
「それが…柱…急を要します。ずっと柱が任務から戻るのを待っておりました。」
無一郎は、ゆきを抱き上げて布団に寝かせた。
「む、無一郎くん?行ったほうがいいんじゃない?」
ゆきが体を覆っている両手を丁寧に開いて布団の上でゆきを組み敷いた。
「外に隠が、いるんだよ?駄目だよ…」
ふすまの、向こうからまた隠の声がする
「柱…我々では手がつけれないんです来てください」
無一郎は、大きくため息をついた…。
「目の前に君がこんな姿でいるのに…またお預け喰らうなんて」
面倒くさそうに無一郎は、立ち上がりふすまの方へ向かった。
すると外から聞こえてきた会話にゆきも驚いた…
「凛が柱に会わせろと暴れておりまして手がつけられなくて…それに部屋からももう抜け出してしまっていて」
「何それ?部屋から抜け出してるの?そんな大事なこと先に言ってくれる」
そんなやり取りをしていたそんな時に遠くから何やら揉めている声がこちらに段々近づいてきた。
「無一郎くん!」
声の主は凛だった。
嫌な予感がしたのでゆきは、すぐに浴衣に身を包んだ。
その予感は的中した…勢いよくふすまが開き何かが自分に向かって飛んできた。
ゆきは、とっさに避けた…見ると凛が短刀を投げてきていた。
それを見て驚いていた所にもう一本跳んできてゆきの右手の甲に刺さった。
「っ…!」
ゆきは、痛さに思わずうずくまった。
無一郎がすぐさま凛を取り押さえた。
「お前は本当に終わりだ!今すぐに出ていってもらう!」
「嫌だ!何でそんな酷いことを言うの?」
凛が暴れるのを無一郎が抑えているのでゆきの元へ行けない…
ゆきは、隠に刺さった短刀を抜いてもらった。