第61章 任務からの帰還〜時透無一郎 不死川実弥
義勇さんとあんな事があったけれどその後の義勇さんは悲しいくらい稽古以外の私には素っ気なかった…。
そしてついに無一郎が任務から戻って来た。
ゆきは、稽古を終えてそろそろ帰ろうとしていた時だった。
「ゆきお疲れ様」
久しぶりに聞いた声だった。振り向くと無一郎が立っていた。
「帰り道に冨岡さんの屋敷にまだ君は居るかな?って思って寄ったんだよ」
「そうだったんだ。お疲れ様無一郎くん」
無一郎が、ゆきを抱きしめようと歩みだしたその時…
「時透!任務終わったのか?」
邪魔されて無一郎は思わずイラッとした表情になったがすぐに笑顔を作って義勇の方を見た。
「うん。今任務の帰りです」
「そうか…今日夜に街の巡回の任務があるんだが…」
ゆきは、すかさず答えた。
「あっ!大丈夫です行きます」
義勇は、ちらっとゆきを見た
「いや、三田と一緒に行くからお前は来なくていい」
「えっ…でも…」
「時透が久しぶりに帰ってきたからゆっくり二人で過ごせ」
去っていく義勇の後ろ姿を悲しい表情でじっと見つめているゆきを無一郎は、見逃さなかった。
少し心がざわつき不安がよぎった…
屋敷に帰り部屋に入ったと同時に無一郎の我慢が限界を超えた。
「えっ…!?何…無一郎くん…ちょっと…」
後ろからゆきを、抱きしめ首筋に唇を合わせ吸ったり舌を這わせたりした。
「あっ…待って…やっ…」
「ずっとお預け喰らっていたんだよ。いいでしょ?」
羽織を脱がされ隊服のボタンを、後ろから外されていく
「待って無一郎くん…ご飯の時間始まるよ」
「いらない」
ブラウスのボタンも外されていく…その間に耳にも舌を這わしてくる…
「あっ…駄目だよ…無一郎くん」
「煩いなぁ」
そのまま唇を塞がれた。舌が中に入ってくる…何度も唇の角度を変え味わってくる…濃厚なくちづけ
足に力が入らず倒れそうになった。
「おっと…危ない。お布団敷こうか?」
無一郎くんが、ニッコリ笑いながら私の事をその場に座らせて布団を敷いていた。
「畳の上じゃ痛いもんね。ちょっと待ってね」
畳の上…あの晩…私は義勇さんに畳の上で抱かれた…。
そんな事をふと思い出し我に返った。
無一郎が、不思議そうにゆきを見ていた。