第60章 消えゆく愛〜 冨岡義勇【R18強】
義勇は、無一郎から目をそらさずには話を聞いた。
「僕の不安や孤独を忘れさせてくれるのはゆきなんです…僕はまだ冨岡さんみたいに背も高くないし大人でもない…おまけにちょっと変わった性格だし…でもこんな僕をゆきは好いてくれた。だから冨岡さん…僕から取らないで…ゆきを」
時透の目は、真剣だ…男の目をしていた。だがしかしやはりまだ幼さも残る。
まだ若いのに、記憶も失った時期もありすごく大変な人生を歩んでいると思う…
俺達と同じ柱としてもきちんと任務もこなす。
俺は、時透を柱として尊敬している。
「時透…」
「冨岡さんとゆきは師範と継子の関係です。それ以上深くなってはいけないと僕は思う。」
義勇は、息を吸って目を閉じた…。
「わかった。ゆきとは距離を取るようにする」
無一郎は、安心した表情を浮かべて言った
「良かった。これで安心して任務に専念できる。」
‐‐‐
稽古中もゆきは、俺をずっと目で追っているのがわかる。
だけど…俺は…
稽古が終わりゆきは、三田達と談笑していた。
「もう今年も終わりだな…」
「早いよな〜時が経つのは」
三田が、ゆきに言った。
「あのさーゆき柱に今年稽古つけてもらった御礼しないか?」
「お礼?」
中村が話にのってきた。
「いいね!料理振る舞おうよ!」
四人は、明日義勇に料理を振る舞う約束をして別れた。
‐‐‐
ゆきは、無一郎の屋敷に帰る途中思わぬ人と会った。
「おう!ゆきじゃねーか久しぶりだな」
「あっ不死川さん」
「ちょっと喋れねえか?」
「はい。大丈夫です」
近くの定食屋さんに連れて行って貰った。
「で、時透は今任務で留守か〜」
「そうなんです。」
不死川は、天ぷらを食べながらゆきに質問した
「あいつはまだ屋敷に居るのか?凛…」
ゆきは、箸を置き不死川の方を見た。
「屋敷のどこかに隔離されているみたいで会いはしないんですが居ますよ」
「そうか…時透も中途半端な奴だなァ…お前ら婚約してるんだろ?」
ゆきは、慌てて否定した。
「私は了承してないんです。だけど話がどんどん進んじゃってて」
「でも時透の事を好いてるなら良いじゃねえか」