第59章 寒い日の贈り物〜時透無一郎 冨岡義勇
すると義勇が、こちらに向かってきた。
「お前達全員今夜から任務だ」
三田が、驚いた口調で義勇に質問した
「柱、今回は全員での任務なんですね」
義勇は、少し黙ってから続けた…
「街で昨日女性が二人消えたらしい鬼の仕業かもしれないから、今夜消えた場所に二手に別れて行き鬼が現れるか調査する」
義勇は、三田の顔を見た
「俺と三田、ゆきは後の二人と組め」
また、避けられてる…いつもこういう時は一緒だったのに…
三田も、驚いた表情をして義勇について行った。
‐‐‐
「ここで、女性が消えたのか?」
ゆきと隊士の中村と上田は警戒しながらあたりを見渡した。
中村が、茂みの中からカサカサ音が鳴るのに気が付いた。
恐る恐る近づくと、中に男女が居て逢い引きしているだけだった。
「おい…何だよ〜拍子抜けだよな…ほんとに鬼の仕業かよ?女が消えたのも駆け落ちとかじゃないのか」
ゆきもホッとして気が緩んでしまった。
その時ゆきの背後から手が伸びてきた。
「キャー」
あっと言う間に鬼に後ろから捕らえられていた。
「若くて可愛い女だ…ん?よく見ると鬼狩りじゃないか?」
綺麗な顔立ちのスラッとした鬼だった。
「あなた昨日女性を襲った鬼なの?」
ゆきが聞くと鬼はゆきの頬を舐めながら答えた。
「そう…俺の顔を見ると女はすぐに寄ってくるからね〜」
刀さえ抜くことが出来れば何とかなるのに…後ろからしっかり抱かれてるから身動き取れない…
中村と上田は、構えるがゆきが盾になり鬼を攻撃できない…。
すると鬼が人差し指の爪を伸ばしながら二人の隊士に話しかけた。
「俺のこの爪切れ味が良いんだよ…お前達女の体見たことある?」
「は?何言ってるんだ?」
鬼がゆっくりとゆきの隊服を上から切りはじめた。
「何するの?やめて」
「ほら…素肌が見えて来た〜お前達に死ぬ前に見せてあげるよ」
「やめて!嫌っ」
徐々に隊服が爪で切り裂かれて体が露わになってきた。
その時義勇と三田が駆けつけた。
「三田!」
義勇は、三田に目で合図を送った。
三田は、それに合わせて鬼背後からゆきをくぐり抜けさせ引っ張り出した。
義勇は、構えて鬼に向かった。
「水の呼吸 肆ノ型 打ち潮」