第57章 波乱のクリスマス〜時透無一郎【R18強】 冨岡義勇
屋敷に戻ると、隠がすぐに玄関に走ってきた。
「柱お帰りなさいませ。時透様がお見えになっております。」
「時透が来ているのか?ゆきに会いにか…」
「いえ…柱とお話しがしたいとの事で客間に通しております。」
無一郎くん…きっと婚約の話をするんだ…義勇さんに…でもまだ無一郎くんは、私の気持ち聞いてないよね?
義勇は、ゆきの頭を撫でて
「着替えてこい隊服に」
それだけ言って客間の方へ歩いて行った。
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ゆきは、着替えながらどんな話をしているか気がかりだった。
呼ばれてないし行くのもおかしい…
ずっと胸がドキドキしていた。
少しして隠が、慌てた様子でゆきの元へ来た。
「ゆき様ゆき様!柱と霞柱様が…来てください」
慌てて中庭へ向かった。
すると竹刀を構えている二人が目に入った。
「な、何しているんですか!?」
ゆきの声に二人は気付いた。
「俺はお前を手放すつもりはない。それを手合せで時透にわかってもらう。」
無一郎は、鼻で笑った
「僕は二ヶ月で柱になったんですよ?勝てますか?」
隠達も、三田をはじめ隊士達も戸惑っていた。
ゆきは、裸足で中庭に降りて二人の間に割って入った。
「ケガしたらどうするんですか?辞めてください」
ゆきは、無一郎の竹刀を掴んだ。
「無一郎くん…辞めて危ないよ」
すると無一郎は、竹刀を離してくれた。
ホッとしていたのも束の間で無一郎から言い放たれた言葉に動けなくなった。
「じゃあ帰ろう…今夜からうちの屋敷で暮らそう。」
義勇が、ゆきの手を掴んだ。
「だからそれは、無理な話だここに置いておいて継子として、ゆきを育て上げる」
「危ないから嫌なんですよ…冨岡さん」
三田の方を無一郎は、見て指差した。
「まず、あの隊士…それからあなた、冨岡さんです。僕のゆきを女として見ているでしょ?それが危険なんです。」
「無一郎くん…大丈夫だから心配しないで、私もここにいる方が稽古しやすいし…」
「何言ってるの?駄目だよ帰るよ…荷物は毎日稽古の帰りに少しずつ持って帰ればいいよ」
ゆきは、義勇の顔を見た。
「時透…本人に行くかは決めさせた方がよくないか?」