第56章 クリスマス前の任務〜冨岡義勇 時透無一郎
ゆきが、起きた時には義勇も三田もすでに用意が出来ていた。
「えっ!?ごめんなさい…寝坊しちゃった!」
起き上がったゆきの前にすぐに義勇がきた。
「ゆきブラウスのボタンが下まで開いている…早く閉めろ」
「え?あっやだ!ほんとだ」
三田は、すぐに柱が俺に見えないようにゆきの前に行ったんだなとすぐにわかった。
柱は、見てもいいのかよ…ゆきの体を…
三人は、朝食を食べた後鬼の目撃情報があった街に出発した。
義勇が少し前を歩き後ろを、三田とゆきが歩いた。
義勇と少し距離があいた時に、三田はゆきに話しかけた。
「お前ってホントのところ柱の事どう思ってるの?」
「なによ?急に」
「だってこの前柱にドキドキするって言ってただろ?」
「あ、あれは…違うの」
「何が違うんだよ」
「もう!早く行くよ」
ゆきは、走って柱の隣に行ってしまった。
雪が積もる街が見えて来た。
「あの街に鬼の目撃情報がある。情報収集にいくぞ」
「はい」 「はい」
ゆきと三田は返事をして街の方へ足早にむかった。
街は普通に、賑わっていた。三人で街を歩いている時に義勇が声をかけられた。
「あの…冨岡様じゃないですか?」
三人は振り返った。
声をかけてきたのは、年配の男性だった。
義勇は、顔を見ると誰か分かったようだった。
「お前達二人は街の北あたりを調べてくれ」
そう言って先に二人を行かせた。
「ゆき、あの男性だれだろう?柱は、話聞かれたくなかったんだろうな?俺らに」
「うん。私もそれ思った」
‐‐‐‐‐
「お元気でしたか?冨岡様」
「はい」
「娘はあれから塞ぎ込んでしまい屋敷から出ないのですよ…」
「…そうですか」
「任務でこの街にいらしたのですか?」
「はい」
「よろしければ今晩先程の隊士の方たちもご一緒にお食事と宿泊のご用意を致しますがいかがでしょう?」
「いや、迷惑をかけられないので…」
「娘も冨岡様に、会えば元気になるはずです。どうかお願いします」
深々と頭を下げられたのと義勇は後ろめたさもありその男性の屋敷に行く事を承諾してしまった。
「先程の隊士様達は、屋敷の者に案内させます。冨岡様は先に私と参りましょう」