第55章 白い雪〜時透無一郎 冨岡義勇【強R18】
無一郎の屋敷の前でゆきは、立ち止まった。
「どうしたの?」
「あの…凛に本当に言うの?」
「…うん。僕の好きな人はゆき一人だから…」
切なくなる…無一郎くんのその言葉が…私一人を想ってくれている…
無一郎は、ゆきの手を引き屋敷の中に入った。
すぐに、凛が玄関に走ってきた。
「おかえりなさい!」
凛は、無一郎の隣に居るゆきを見て表情を変えた。
「何の用?帰って」
凛はゆきの頬を力いっぱい叩いた。
「痛っ///」
「いい加減にしろよ!」
凛は、なおもゆきに手をあげたので無一郎が押さえつけた。
「無一郎くん酷い何でこんな人連れてくるのよ」
「落ち着いて!凛」
凛は過呼吸になっていた。無一郎くんが抱きしめて背中を擦ると落ち着いてきた。
こんな状態の凛に屋敷を出ていけなんて言えるの…?
「ゆき…やっぱり言えそうにない…」
凛を胸に抱きながら無一郎が申し訳なさそうな顔で見てきた。
「うん…取り敢えず帰るね」
ゆきの、頬は赤くなっていた。凛に二度も殴られたから…
それに、口の中が切れて口から血が流れていた。
「まって!口から血が…」
無一郎が、ゆきに歩み寄ろうと凛から手を離した…だが凛がすぐに無一郎を行かないように抱きついた。
「大丈夫!これくらい平気だよ」
ゆきは、口元を拭ってニコッとした。
歩いて帰って行くゆきの後ろ姿が淋しげだった。
‐‐‐
義勇は、今日は休息日なので炭治郎に誘われて街に出ていた。
「義勇さん今日は一緒に蕎麦食べに行きたくてお誘いしました。」
「任務ですれ違ってなかなか会えずだったな炭治郎」
二人は久しぶりの再会だったので炭治郎が話しっぱなしでそれを、義勇はうんうんと頷き聞いていた。
「そうだ!ゆきは元気ですか?」
「元気だ」
「久しぶりに会いたいなぁ」
「屋敷に来るか?あっでもまだ帰ってないと思うが」
「いいんですか?行きます!」
義勇と炭治郎が屋敷に戻ると三田が義勇に駆け寄ってきた。
「柱!ゆきが頬を誰かに殴られて帰ってきたんですが、誰にやられたか言わないんですよ…」
すぐに、義勇と炭治郎はゆきの元に行った。