第54章 十二月の朝〜時透無一郎 冨岡義勇【微R18】
「おい!ゆきちょっと酔ってきてないか?」
あれからゆきは、入れられたお酒を全部飲んでしまい誰が見ても酔っていた。
「そんな事ないれすよ〜」
呂律が回らなくなってきて、尚且つずっとずっと義勇にもたれ掛かっていた。
義勇は、気にせずじっと座ってちびちびお酒を飲んでいた。
無一郎は、それが気に入らなかった。
前に座っていた不死川が気になりひたすら食べ続けている無一郎に話しかけた。
「おい。いいのか?ゆきは冨岡にべったりじゃねーか?」
「別に…それに僕は酔っ払いは嫌い」
それを聞いていたゆきが、ふらふらしながら立ち上がった。
「わ、わ、わたしだっていつまれも…凛を大事にする無一郎くんなんて嫌い」
無一郎は、無視しながら食べ続けている。
「時透くん…私もゆきさんの意見に賛成です。なぜ屋敷にあの子を置くのですか?」
しのぶもずっと不信感があり問いただした。
「おいおい。みんな野暮なこと聞くなよ〜決まってるだろ?気付いてないが時透はそいつの事好いてるんだろ?」
不死川のその発言に場は静まり返った。
「ちょっと!?不死川さん勝手な事言わないでよ!僕は…そんな事」
ゆきは、黙ってそのまま部屋を出て行った。
すぐ後を、義勇が追いかけた。
私酔ってないもん…ちゃんと歩けてるし大丈夫だもん…
大丈夫だもん…
お水飲みたいな…
藤の家の廊下をうろうろ歩き回った。
隊士達は別の部屋で、ご飯を食べておりゆきはたまたま三田達が、居る部屋の近くまで来ていた。
「どうしよ…迷子になっちゃった…」
ゆきは、ふらふらして廊下にへたり込んでしまった。
「ゆき!?」
三田が、廊下でへたり込んでいるゆきを見つけた。
「あっ!三田さんら!」
三田が、駆け寄るとゆきに抱きつかれた。心臓が飛び出そうなくらいドキドキしていた。
「なに?酔ってるのか?」
「あの部屋息がつまりそうらよ〜戻りたくない…」
「柱達が食事している部屋雰囲気悪いのか?」
ゆきは、三田の腕の中でちょっと眠くなってきていた。
「おい?寝るなよ?おい」
「ちょっと眠くなっただけ…らいじょうぶ!」
三田は、酔っているゆきが可愛くて抱き寄せた