第54章 十二月の朝〜時透無一郎 冨岡義勇【微R18】
時は十二月の中頃になっていた…
最近鬼の出現も少なくなり安定した状況が続いているので、鬼殺隊で年末の食事会が行われる事になった。
「ゆきは、やっぱり柱達の会に参加するのか?」
稽古終わりにみんなで集まって話していた。
「う…ん?どうなのかな?私はみんなと一緒の方がいいなぁ〜」
「俺達とが楽しいのか?」
ゆきは、ニコニコしながら答えた。
「もちろんだよ〜」
急にさっきまで笑っていた三田以外の二人の顔が強張った。
ゆきと三田は隣同士縁側で座っていた。
「どうしたの?二人とも?」
ゆきが、不思議そうにしたその時…
後ろから誰かが抱きしめてきた。
そして耳元から声がした…
「僕以外の男と居て楽しいの?」
胸が高鳴る…聞きたかった声がする…
涙ぐみながら振り返った…。
「無一郎くん!?」
ゆきは、無一郎にぎゅっと抱きついた
「来てくれると思わなかった」
隊士達は、見たことないゆきの姿に驚いた。
「ごめんね、任務が続いてたから」
それに無一郎にも驚いた。
義勇が病で稽古を付けれない四日間無一郎に指導してもらったから、どんな口調でどんな表情で無一郎が稽古をつけてくれていたか知っているからこそ
ゆきに甘い声で話し、目の前でゆきを抱きしめている
その無一郎に驚いた。
「君達ちょっといいかな?席外してくれない?」
三田は、無一郎に抱きつくゆきを切ない表情で見ていた…。
「冨岡さんは?居ないの?」
その名前を聞きびくっとした…
「ど、何処だろう?わかんない」
無一郎は、ゆきの耳元で囁いた。
「ゆきの部屋行きたい」
二人は部屋の方へ歩いて行った。途中三田とすれ違った。その時三田に声をかけられた
「ゆき夜集まって俺の部屋で皆で話そう!」
「うん!わかった」
無一郎は、それが気に入らなかった…。
ゆきを、抱き寄せて三田に言った。
「夜に女の子を男の隊士が集まる部屋に行かせたくないからゆきは、行かせないよ。」
そのままゆきは、無一郎に連れて行かれた…。
「ちょっと!?無一郎くん?大丈夫だよ。三田さん達とは仲良しなの」