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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第53章 十二月の夜〜冨岡義勇【微R】


次の日の稽古の時間

ゆきと三田が手合せをしていた。その様子を義勇は、じっと見ていた。

三田の竹刀が宙を舞った。

「三田さんごめんなさい…つい力が入って」

尻もちをついた三田が恥ずかしそうに言った。

「俺が弱いからだから気にするな」

「私が怪我しないようにわざと負けてくれてるの知ってるよ…」

三田は、起き上がりながら驚いた顔をした。

「手から血が出てるから手当てするから来て。師範ちょっと手当てしてきますね。いいですか?」

嫌だけど、ダメとは言えないので義勇は頷いた。

ゆきは、三田の手を引いて行ってしまった。


義勇は、二人が気になったが他の二人の隊士がまだ手合せをしているのでその場を離れられずにいた。


「ゆきがワンピース着た姿また見たいなぁ」

ゆきは、三田の手に包帯を巻きながら照れ笑いした。

「柱は脱げって怒ってたけど、俺は似合ってると思ったよ」

「それが昨日…師範に言われたの怒って悪かったって似合ってたって」

「そ、そうなんだ。急にそんな事言うんだ…」

「そうだ!それとね…あっ内緒だよ今からする話は任務中だったし。髪飾り買ってくれたの」

「え?柱が?」

「うん」

「柱ってさ…ずっと思ってたんだけどゆきと距離近いよな?」

「距離?」

「うん。稽古つける時も自然に体に触れてるし何かと近くに立ってるし…」

ゆきは、赤くなった。

「そんな事ないよ…考えすぎだよ」

「俺思うに、もうすぐ柱ここに来ると思うよ」

「ま、まさか?何しに来るの?」

「俺とゆきを二人きりにしたくないと思う」

ゆきが、笑いながら三田の肩をバンバン叩いた。

「何それ?私と三田さんが二人きりになったとしても友達なのに〜」

三田が、真剣な顔でゆきの手首を掴んだ。

「えっ?な、なによ?」

「ちょっとドキっとしたんだろ?笑」

「や、辞めてよ〜」

その時ふすまの向こうから声がした。

「手当ては、終わったのか?早く稽古に戻れ!」

三田の言う通り義勇が部屋に来ていた。


俺がふすまを開けると三田がゆきの手首を掴んでいた。自分の頭に血が上るのがわかった。
気が付いた時には俺はゆきを三田から奪い取っていた。










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