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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第49章 無視〜冨岡義勇 時透無一郎


俺の名前を呼ぶゆきの側に近付いた。

ゆきの閉じた目から涙が流れている…。

「俺がずっとお前と口をきかないから悲しいのか?」

義勇が、ゆきの涙に指を伸ばした…。

      「ぎ…ゆう…」

目を閉じて眠りながら夢の中で、俺の名を呼んでいる…

すごく胸が高鳴る…

期待させるな…

勘違いしてしまう…

     「ぎゆう…」

またゆきの唇が動き俺の名前を呼ぶ…

  「呼び捨てにされるのも悪くはない…」

そう言いながら義勇は、ゆきの涙を拭ってあげた。

義勇は、ゆきの隣に寝転んだ。眠るゆきの顔を眺めながら

睫毛…鼻…頬…唇に指を這わした…。

びくっとゆきが、動いたので義勇が慌てて起き上がって離れた。

するとまた寝ぼけながら名を呼ばれた。

      「ぎゆう…無視し…ないで…」

義勇は、胸がいっぱいになった。

「胡蝶の処方した痛み止めには俺の名を呼んでくれる薬も入っているのか?」

ずっと部屋に、寝かせておきたかったがゆきを部屋に運ぶことにした。

抱きかかえるといつもの甘い香りがしてきた…。



ゆきの部屋に着くと義勇は、布団を敷いてやりそこにゆきを運んだ。

ふと、綺麗に畳んで置いてある浴衣が目についた。

迷ったが、俺の手は勝手にゆきの隊服のボタンに手をかけていた。

いけない事をしている感じがするが俺は止められず隊服を脱がせ
裸を見ないように、浴衣に着替えさせた。その時に首筋に跡を見つけた…

時透か…

      「ん…っ」

目が覚めたのか?と思いゆきを見たが眠ったままだった。

このまま一緒に居たら俺はゆきを、我慢できなくなる。

だけど…これだけは…したい…

義勇は、ゆきの唇を親指で撫でた。少し唇を開かせて上から自分の唇を重ねた…。

少し開かせた部分から、舌を入れていった。

「ん…」

息苦しそうにゆきが、悶え始めた所で義勇は唇を離した…。

義勇は、ゆきにきちんと布団をかけてあげて部屋を出た…。

ふすまを閉め大きく深呼吸した…

      《ぎゆう…》

名を呼び捨てにされた事が、頭から離れないくらい嬉しかった…。


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