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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第47章 師範と継子〜冨岡義勇


「庭に出ていたのか?冷えるぞ」

「はい。気を付けます。」

義勇は、手の甲でゆきの頬に触れた。

ゆきは、驚いてビクッとしてしまった。

「ほら、顔が冷たくなっている」

そして両手も握ってきた。

「手も冷えている」

距離が近すぎて…いつも困る…。

「あ、あの師範…私そろそろベッドで横になります」

義勇が、気づいて手を離した。

「すまない」

ゆきが、ベッドに横になると義勇がすぐに布団を綺麗にかけてくれた。

「もうだいぶ良くなったみたいだな…胡蝶が後数日で屋敷に戻っていいと言っていたぞ」


「そうなんですか?」

ゆきが、浮かない顔をしていた。

なぜなら、義勇の屋敷にいる隠の田中に会うのが怖かったからだ。

〜〜〜

そしていよいよ義勇の屋敷に帰る日になった。

「長い間お世話になりました。」

ゆきは、しのぶやカナヲ達に御礼を言って蝶屋敷を後にした。

義勇は、任務で屋敷には居なかったので隊士二人がゆきを迎えに来ていた。

「ゆき様お元気になられて何よりです」

「すみません荷物持っていただいて…」

「大丈夫です。柱に丁寧にお連れするようにきつく言われております。」

屋敷に着いたのは夕方辺りだった。

数人の隠しが門で出迎えてくれた。

その中に、あの隠の姿が無かったのでゆきは、ほっとした。

「荷物は、後で部屋にお持ちします」

隊士が先に部屋でゆっくりするようにと機転を利かせてくれた。

ゆきは、久しぶりに自分の部屋に戻り少しほっとした。
畳がやはり気持ちいい…。

寝転んで居ると誰かが部屋の前に来た。荷物を持って来てくれたのかと思い戸を開けた。

「ゆき様…心配しました。元気な顔してる!」

いきなり抱きつかれた。相手は…あの隠だった。

「えっえっ!?あっ…あの」

ゆきは、驚いて尻もちをついてしまった。隠は、そのゆきに覆いかぶさるように抱きついて離さなかった。

「少しだけ…このままで、ゆき様が心配で毎日眠れませんでした。」

ゆきは、怖くて固まってしまい動けなかった。

嫌だ…離れたい…だけど体が動かない…怖いよ…怖い…

どうしよう。 


     「お前何をしている!!」






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