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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第46章 幻覚の正体〜冨岡義勇


うそ…無一郎くんはずっとここに居たの?じゃあ…昨日のあれは何?
体に、感触がすごく残ってる…。

どう抱かれたのか、何をして何をされたのか鮮明に…夢じゃ片付けられないほど鮮明に残ってる…。

「もういい?夕方から任務だから帰ってくれる?もう少し寝たいんだ」

「昨日…本当に…私に会いに来なかったの?」

「はぁ…しつこいなぁ…行ってな…」

目の前に、居るゆきから大粒の涙が溢れていた…。

「じゃあ…昨日私は…」

ゆきの様子が、変だ…僕は昨日会いになんか行ってない。
昨日は甘露寺さんの屋敷でご飯食べて、凛が騒いでお開きになって…
君はお酒を飲んでしまって…隠におぶられて帰った。

夢か幻覚でも、見たんじゃないのか?

夢…幻覚…?まさか…

「昨日僕がゆきに会いに行って何をしたの?」

ゆきは、急に僕から目を逸らし口篭りはじめた。

「昨日は、誰が君を部屋まで運んだのかわかる?」

「昨日は…確か…隠の人…いつもお料理作るの手伝っている人で…確か田中さんだったかな?」

「その人とずっと部屋にいたの?」

「わ、わかんない…気が付いたら部屋には無一郎くんが居たから」

「…僕はこの屋敷から出てないよ…」

ゆきは、幻覚を見ていたんだ…。しかも僕が見た時と感じが、似ている…。

僕は、側に居た凛をゆきと間違えて二回も抱いてしまった。

ゆきは…?もしかしてその部屋に運んだ隠の男に抱かれたのか?

ゆきを、見ると動揺してしまって震えていた。

何でいつもしつこいくらいゆきを見張っているくせに冨岡さんは、隠にゆきを任せたんだ…

隠をゆきは、僕と勘違いして…体を許したのか?


「ゆきお姉様は、最低ね」

凛が、汚いものを見るような目でゆきの後に立っていた。

「まさか酔って無一郎くんと間違えて隠と体を交えるなんて…汚らわしい」

「ち、違う…」

「何が違うのよ?そんなに男が欲しいの?お姉様って」

ゆきは、泣きながら走って屋敷を飛び出した。

無一郎は、頭の整理が出来ずにいた…。

そうかゆきは、昨日お酒を飲んでいた…それで僕と勘違いして隠と?

だとしても、僕のせいだ…僕が君を追い詰めたからだ…






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