第45章 色が消えた世界〜冨岡義勇【R強強】
義勇達は、屋敷に到着した。
「ありがとう。すまないがゆきを部屋まで連れて行って服はそのままでいいから布団に、寝かせてやってくれ」
「承知致しました」
義勇は、隠にゆきを頼んで隊士達に、屋敷の警備の報告を受けていた。
〜〜〜
「ゆき様お布団で、お眠りください」
隠が、抱き上げて布団に寝かせようとした時…
「…無一郎くん?」
ゆきが、虚ろな目で隠に手を伸ばした。
「私は違います…えっ?ゆき様?ちょっと!」
ゆきは、隠が無一郎だと思っているようで、抱きついて離れなかった。
「こ、困ります///わぁ誰か!水柱様呼んで来てくれ!!」
隊士達に、報告を聞いている義勇の元に隠の一人が飛んできた。
「み、み水柱様ゆき様の部屋に早く来てください!」
慌てて義勇が、部屋に入ると…
布団の上で、隠しに抱きついて離れないゆきの姿があった。
「おい!ゆき何している」
隠は、照れてしまい固まっていた。
「水柱様これは、私共には対処出来ません…後は任せても?」
「あぁ…」
義勇は、ゆきを隠から離して自分の腕の中で抱きしめた。
「下がっていい」
隠達は、ほっとした表情で部屋から出て行った。
ゆきから手が伸びてきて義勇の両頬に手を添えくちづけしてきた。
急な事に、義勇も驚いた。
「いきなりどうした?」
ゆきは、虚ろな目をしたままだった。
「無一郎くん…大好き…」
そう言ってまたくちづけしてきた。
どういう事だ?時透と俺を間違えているのか?
考える暇を与えないかのように、ゆきは俺を押し倒してきた。
そして隊服のボタンを、外してきたのだった。
「ま、待て」
中の白いシャツのボタンまでいった時に、手を握って止めた。
するとまたくちづけをしてきた。
ぎこちないが、舌も絡めてくる…。だが、唇が離れて出てくる名前は「無一郎くん」
酒で酔っていたとしてもこんなに分からないものなのか?
義勇は、不思議に思った。
「無一郎くん…無一郎くんからは何で、何もしてくれないの?」
俺の上に乗ってゆきが聞いてくる
「ゆき…俺は…時透では…」
その時にふと、しのぶの話を思い出した。