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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第43章 新たな波乱〜冨岡義勇 時透無一郎


「無一郎くんと二人で話してもいいですか?」

真剣な表情で、義勇に訴えた。

「何を、話すんですか?お館様の命ですよ!あなたが居たら鬼が来るかもしれないんですよ?無一郎くんを危険に晒さないで!」

凛が、ゆきにすごい剣幕で言い放った。

無一郎は、すっと立ち上がりゆきの手を掴んで自分の部屋に連れて行った。


居間に、残された義勇が凛の事を横目で見ながら口を開いた。

「凛と言ったな?」
「はい…」

「ゆきを、傷つけるような発言は二度とするな」

突然の事に、凛は驚いた…それに真剣な義勇の目が怖かった…。

〜〜

無一郎は、ゆきに背を向けたまま黙って立ったままだった。

「無一郎く…」

「話さないで…」

「え?」

「どうせ冨岡さんの所に行くって言うんでしょ?」

「…うん」

「僕の事は…嫌いなの?」

その時…無一郎の背中にゆきが抱きついた。腕をお腹に回ししっかり抱きしめた。

「好き…大好き。無一郎くんが好き」

無一郎は、胸がぎゅっとなった…。

「好きだから鬼が来て無一郎くんを危険にさらしたくない…。」

無一郎は、向きを変えゆきを抱きしめた。

「僕は、強い。鬼が来ても勝てる」

ゆきが、背中に回した手で無一郎の隊服をぎゅっと掴んだ。

「私も出て行きたくない…凛と無一郎くんが二人で此処に居るなんて嫌だよ…」

無一郎は、ゆきの顔を見た。

いっぱい涙で溢れていた。

無一郎は、涙を拭いてあげてそれから唇を重ねた。
何度も重ねた…

「昨日あんなに抱いたのに足りないや…」

そしてまたしっかりとゆきを、抱きしめた…。

「ゆき約束して…」

「約束?」

「冨岡さんと一切触れ合わない」

「…わかった」

ゆきの涙を親指で拭ってあげた

「ゆきは、僕に約束して欲しい事はある?」

「…うん。無一郎くんの気持ちのままにしてくれたらいい…」

「なに?それ…」

「無一郎くんの心は無一郎くんのものだから…」

そう言ってゆきは、無一郎に口づけをした

「好きだよ…無一郎くん」

そう言い残してゆきは、冨岡さんの屋敷に行ってしまった


僕は、心にぽっかり穴が空き冨岡さんに、ゆきを取られたような気分だった
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