第41章 狂った夜〜後編〜冨岡義勇 時透無一郎【R18強強】
「無一郎くん…何言い出すの?」
ゆきは、起き上がった。無一郎は、ゆきをじっと見たまま正座して動かなくなった。
義勇は、その様子を隣で見ていた…。
上半身は、先程時透に脱がされて体が露わになっていた。
その格好のまま時透を、抱き締めていた。
俺は居づらくなり、隅に置いた刀を取り部屋を出て行った。
出たが、部屋の前に座った…。
ゆきが、時透に抱かれている声を聞けば諦めがつくかもと思いその場にとどまった。
〜〜
「無一郎くん今日は、もう寝ましょう?義勇さんも部屋に戻ったし。」
無一郎は、戻っていなくてまだ部屋の周りに居る義勇に気づいていた。
「嫌だ…昨日の続きしたい…」
「でも…」
「ゆき昨日僕が急に辞めちゃって残念そうにしてたくせに…」
「えっ?」
「どうやって昨日は、熱くなった体を落ち着かせたの?」
「んっ…」
無一郎が、ゆきにくちづけしながら押し倒していった。
「拒むのは、許さないよ…」
「あっ…あっ…無一郎くん…」
ふすま一枚しか隔ててないので声が全部聞こえる…
ゆきの吐息までもが…
あの甘くなく声…俺も耳元で何度も聞いた…。
「あっ…んっ…」
「ゆき…気持ちいいの?」
「あっ…あっ」
「答えてよ…」
「う…ん…気持ちいい…」
義勇は、胸が痛かった…愛おしい女が違う男に抱かれている声を聴くなんて…
「ゆき…そろそろいいかな?」
「…うん…」
「あっあっあっ…」
義勇は、声の感じでどんなことをしているか分かった、やっぱりもう聞いているなんて絶えられなかった。
ガチャン
立ち上がった時に、手に持っていた刀を落としてしまった…。
火照った顔のゆきが、音に気づいてそちらの方に目をやった。
「えっ?」
無一郎は、構うことなく腰の動きを止めなかった。
「む、無一郎くっ…あっ…あっ…止めて」
ふすまの向こうに影が見えた…。一つに結った長い髪…
「あっ、んっ…」
無一郎は、ゆきを抑えつけてうつ伏せにして後ろからゆきに、入れた
「冨岡さんずっと聞いてたよ…」
「あっんっ…」
義勇さんにずっと…?聞かれてたの?
うそ……。