第41章 狂った夜〜後編〜冨岡義勇 時透無一郎【R18強強】
無一郎は、ゆきを抱きかかえて義勇のいる布団に寝かせた。
義勇が、ゆきの真隣に居る状況で頬に手を添えくちづけを始めた。
「んっ…」
義勇に、構うことなく無一郎の手はゆきの浴衣に伸びた優しく前を開いて肩を出していく…。
綺麗で形のいい胸が露わになった。
動けなくなった俺の真横で、二人の荒い息遣いが聞こえる。
ゆきは、拒もうと時透に抵抗しているが、簡単に抑え込まれていた。
足をバタつかせ逃げようとするゆきに、時透は足を絡ませ動きを止め浴衣から、出た太ももを左手で撫でるように触っている。
ゆきが、艷っぽい火照った顔で俺を見てくる…。
「無一郎くん…あっ…辞めてっ」
本当に、俺の真隣で事が行われている…。
なんなら抵抗しながらゆきが、俺に助けを求めて俺の指二本を、掴んでいる…。
ゆきが、多分快感をこらえる度に俺の人差し指と中指を強く握る…。
「冨岡さん…部屋出るなら今のうちですよ…」
無一郎が、隣に居る義勇を見ながら遠回しに部屋から出るように催促した。
ゆきに、目をやると火照った顔で冨岡さんの事を見ていた。
僕だってこんな酷いことしたくはない…。二人きりでこういう事は、したいに決まっている。
だけど、冨岡さんに君が取られてしまいそうで怖い…。
僕の知らない所で二人は体を重ねている…。
ゆきは、目にいっぱい涙をためていた…。
やっぱり僕は、やり過ぎた…。こんな事はしては駄目だ…。
無一郎が、思いとどまりゆきを離してあげようと思った時に、ゆきの手に目が行った。
冨岡さんの指をしっかり握っていた…。
助けを求めるように…頼るように…ぎゅっと掴んでいた。
冨岡さんを、見るとじっと離さずゆきの顔だけを見つめていた。
やっぱり二人は、知らぬうちに距離が近くなっている…
僕の事なんか見てない…
「何で…ずっと冨岡さんを見ているの?」
その言葉に我に返り無一郎の方を見た。無一郎の目から涙が落ちてきた…
「む、いちろう…くん…?」
ゆきは、握っていた義勇の指から手を離した。そしてその手で無一郎の涙を、拭ってあげた。
「ゆきは、僕の事嫌いなの?弟みたいなの?冨岡さんは男なの?」