第38章 秘密が露見する時〜時透無一郎 冨岡義勇【R強】
お風呂の外は少し離れた所に塀があった。その塀の向こう側に隊士達が警備に当たっていた。
無一郎は、容赦なくゆきの体を後ろから、触った。
お腹から撫でながら胸の膨らみを、堪能しつつ硬くなった先も優しく愛撫した。
「んっ…あっ…」
ゆきは、声を我慢するが吐息が漏れた。顔だけ後ろに向けて、目でもう辞めてと訴えた。
すると、小さな声で「駄目だよ。これからだよ」
と言うと同時に、指で下腹部を触ってきた。
堪らずゆきは、声を出してしまった。
「あんっ…」
「声出さないで…お湯の中でもしっかり濡れてる」
「無一郎くんお願い…ここでは辞めて…部屋でじゃ駄目ですか?」
無一郎は、義勇とゆきの関係を疑っているので少しゆきに意地悪をした。
「部屋で?部屋でなにするの?」
「あの…その…この続きを…」
ゆきが、恥ずかしさで真っ赤になっていた。
「どうして欲しいの?言って」
ゆきが、言えずに下を向いて黙ってしまった。
「言えないなら仕方ないな」
無一郎は、濡れている部分に指を挿入した。
「あっ…あん、言います…だから…やめて」
無一郎は、指を動かすのを辞めた。そしてゆきの言葉を待っていた。
「部屋で無一郎くんに…抱いてもらいたいです」
無一郎は、ゆきの頭をポンポン撫でた。
「じゃあ先に上がるね。部屋で待ってる」
ゆきは、安堵の溜め息をついた。
〜〜
屋敷の周りは、隊士達が固めているが鬼が現れる気配が全くなかった。
甘露寺も、鬼が近づく気配を感じないので取り敢えず仮眠を取ることにした。
そしてゆきは、静かに無一郎の部屋に向かった。
ゆきは、鬼のことも気になっていた。なんせ自分を、食べに来ると予告されているのでとても怖かった。
「無一郎くん入ります」
戸を開けると無一郎が、暗めの行燈を付けたまま眠ってしまっていた。
ゆきは、側に座りお布団をきちんと掛け直してあげた。
そして、眠っていた事に少し安堵して無一郎の布団の中に入った。
ゆきが、目を閉じた時に瞼に口づけされた。そのまま首筋や鎖骨にも口づけされた。
「無一郎くん?起きてたの?」
「君が隣に来て目が覚めた…今から抱いてあげる」