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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第37章 甘い誘い…〜冨岡義勇 時透無一郎【R強】


「ぎ、義勇さん離して 無一郎くんが戻って来ちゃう…」

義勇は、腕の力を緩めずにゆきを抱きしめた。

「大丈夫だ。先程隠達と鬼が侵入してきた裏口で何やら調べているので、当分ここには戻って来ない」

義勇の顔を見た…あの綺麗な青く澄んだ目で私を見てくる…。

優しい目…

「ゆき」

甘い声…

駄目だ頼ったら 甘えたら駄目だ…

「義勇さん離して下さい…」

「何言っている?俺がお前を抱いてから、お前の震えが止まった」

言われてみるとそうだった。体が恐怖で震えていたのに、義勇さんに抱きしめられたら止まっていた。

耳元でなおも囁く…
「落ち着いたか?鬼と何かあったのか?様子がおかしいから気になる…何でも俺には話してくれ。」

甘い声で優しい言葉をくれる

「そろそろ時透が、戻って来そうだ。俺は行く…その前に」

義勇は、ゆきに顔を近づけ口づけをした。

「明日稽古に来い、待っている」

ゆきに掛けていた羽織を、手に取りさっと部屋から出て行った。


暫くして、無一郎が戻ってきた。

「隠に色々聞かれてて、戻って来るの遅くなってごめん」

「ううん。大丈夫です。報告は大事だし」

無一郎は、ゆきを抱えて布団に横にしてあげた。

「体痛いところはない?」

「大丈夫です…」

「夜明けまでもう少しだけど、少し眠るといいよ」

気が張っていたのと色々あってか、ゆきはすぐに眠っていった…。

無一郎は、部屋のふすまをじっと見つめていた。

冨岡さん…さっきまでこの部屋に居たんじゃないかな?
なんとなくそんな気がする…


無一郎は、すやすや眠っているゆきの隣に横になった。
冨岡さんに取られてしまうんではないかと不安で、たまらなかった。


〜〜〜

無一郎は、つい眠ってしまっていた。目を覚ますと隣にゆきは居なかった。

無一郎にお布団が掛けられていた。

「ゆき!?ゆき!?」

屋敷の中に姿が無かった。

「こんな早くにもう稽古に行ったの?」

無一郎の心はざわついた。


〜〜〜

ゆきは、義勇の屋敷ではなく両親のお墓に向かっていた。昨日鬼と遭遇して無性に両親に会いたくなったからだった。

お墓に着くと花が飾ってあった。最近来てないのに誰が?







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