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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第37章 甘い誘い…〜冨岡義勇 時透無一郎【R強】


義勇は、自身の屋敷に帰る途中で隠の集団に会った。

「これは、水柱様」

「こんな夜更けに、何かあったのか?」

「はい。霞柱様のお屋敷に鬼が侵入したそうで、事後処理に向かっております。」

義勇は、それを聞き慌ててゆきの元へ走って行った。

〜〜〜
一方 無一郎の屋敷
〜〜〜

「ゆき?大丈夫?」

相変わらずゆきは、震えていた。いつも鬼と戦闘になっても怖がる事など無かったのに…どうしたんだろう。
無一郎は、部屋で自分の肩を抱いて震えるゆきをぎゅっと抱きしめてあげた。

ゆきは、僕の方にゆっくり顔を向けて力無く、ニコッと笑った。

「さっきの鬼との戦闘で何かあったの?」

ゆきは、一瞬目を見開いたが、すぐに表情は戻り明るく答えた。

「別に何もないですよ。」

何か隠しているようにしか思えなかった。

実際ゆきは、隠していた…。

実は先程無一郎が、斬った鬼は以前ゆきの家族を襲った鬼の仲間だった。
あの時は一体だけ無一郎が、頸を斬ったのだった。
残りの二体は逃げて行方知れずだった。
その鬼が無一郎と食べ損ねたゆきの居場所を、突き止めて襲ってきたのだった。

隠の声が聞こえてきた。事後処理のため屋敷に到着したようだった。

「霞柱様」

無一郎は、隠の声の方へ向かった。


ゆきは震えが止まらなかった。まだ残り一体残っている。
先程無一郎に斬られた鬼に、ゆきは言われていた。
三人は仲間だったらしく、ゆきを逃がしてしまった事を後悔していた。

「もし今俺が、首を斬られても必ず残りの一体がお前を、食べに来る。
お前がとても美味しそうで最後に取っておいたのに、あの柱に邪魔された。」

そう言われたのだった。

その事を、無一郎には言えなかった。

それは、狙われているのが自分だから

柱は大事な戦力 
下弦の鬼と言えどあなどれない、自分と一緒に居ることで、危険な目にあわすことは出来ないと考えたからだった。

部屋で一人震えていたゆきは、突然後から布で包まれた。

振り返ると義勇だった。

義勇は、自分の羽織で震えるゆきを包んでくれた。

「大丈夫か?」

「あ…義勇さん?」

「可哀想に怖かったな」

そっと抱きしめた。





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